フォレストック認定制度とは適切に管理された森林から創出されるCO2吸収量を認証しクレジットとして発行する制度です。

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認定森林

吉田本家山林

LEAF(learning about forests) 木と森と人々の暮らしを学ぶ山林

森林の概要

森林所在地

三重県度会郡大紀町ほか

森林所有者

吉田本家山林部

認定対象面積

1,249.88ha

沿革

吉田本家山林部は、1700年代に遡る特有の歴史を持っている。かつての山林獲得の記録はかなり限定されており、戦前の実態については明らかではない。いずれにしても、山林部として業を本格開始する以前から、醸造業、銀行業等の事業も執り行っていた。

山林部が本格開始したのは、第二次世界大戦後であり、現状吉田本家山林部の所有対象となっている1,249.00haに及ぶ山林は、歴史の中で、部分的に購入されてきた経緯である。現在の山林部の事業を企業的管理として開始したのは、現主人である吉田正木氏の父善三郎氏の時代になってからのことである。また、2003年にはFSC森林認証を取得している。

森林・管理等の概要

森林面積は1,249.00haであるが大規模な森林は少数であり、小規模な森林区域が宮川流域周辺約50kmに渡って分布しており、その区域数は300箇所に及ぶ。一般的な施業システムは、3,000本/ha程度の密度で植林を行い、人の手や機械による下刈り、手入れが4~5年間行なわれ、植林から6~10年後には樹形を形成するための枝打ちが始まる。枝打ちは伐期の途中まで継続的に行なわれることもあり、間伐が始められるのは15~20年後である。

森林へのアクセス状況や、アクセス・輸送の経済性によっては、初めの2回ほどは切捨間伐とすることもあるが、立木は枝の成長や節の形成を最低限に抑え、地元の製材業者に好まれる通直な柱を産出すべく、比較的高い蓄積率で維持されている。最終的な伐採は、一般的には50~80年の育成を経て行なわれるが、約10%の立木は120年以上の長伐期で育林されている。最終的な伐採は、一般的には2~5haの面積で行なわれている。

FSC森林認証を取得しており、豊かな自然環境を維持し、地球環境・地域社会に貢献することを経営方針の中心に据え、環境方針を立てて、生物多様性に配慮した森林管理、環境負荷の少ない森林施業を謳っている。具体的には、林分内の下層植生の維持、野生動物との共存、渓流の水質汚濁防止、化学薬品の不使用、自然の広葉樹の渓流沿いの配置等、生物多様性を維持・向上させるための森林管理・作業に関する文書を整え、森林作業員への周知を図っている。

森林作業の事前と事後ごとに、作業調査票に作業結果や林分の状況、安全確保、林木への損傷、林内の攪乱、生物多様性の維持、貴重種の確認など具体的なモニタリング項目を上げ、作業員による現場チェックを実施し、データの蓄積を図り、管理レベルの向上を図っている。

CO2吸収量クレジットの算定量
4年度 算定 3,127t-CO2
3年度 確定 2,641t-CO2
2年度 確定 1,647t-CO2
初年度 確定 3,076t-CO2
森林構成

生物多様性の評価

概要説明

人工林率は80%を超え、管理区域のみでは広葉樹林等の混在割合は少ないが、認定対象地1249.00ha は300箇所以上に分散し、地域の景観の中に散在しているため、人工林、天然林の配置の多様性は維持されている。また、皆伐面積は1~3ha程度と比較的小さく、広く分布しており、周囲の景観と調和している。渓流が存在する地域は少ないものの、一部で年間常流水のある渓流付近では、渓流から5m以内の伐採は行わず、下層植生を活かす施業を実施するなど、バッファーゾーンの形成に努めている。

写真・地図

  • 間伐により林内に光が入り、下層の植生が発達した林分がみられる。

  • シダ類やハナミョウガ等やや種に偏りがあるが、全体的に林床は繁茂し豊か。

  • 間伐が遅れ下層植生が貧弱な林分もみられる。

  • 143年生のスギ・ヒノキ林。

  • 高齢級林の林内は明るさが保たれている。

  • 45年生のヒノキ。年輪が均等幅。

  • 林道は適切に管理されている

  • カエルやサワガニの生息が確認された。

  • カエルやサワガニの生息が確認された。

  • シカ柵を設置しモニタリングを実施。

  • 高校生等の体験学習の場である志木の森。

  • 針葉樹人工林と広葉樹の二次林が分布し、景観の多様性に富む

写真・地図

認定期間

2017.11.01 ~ 2022.10.31

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