フォレストック認定制度とは適切に管理された森林から創出されるCO2吸収量を認証しクレジットとして発行する制度です。

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認定森林

南三陸町の森林

芳醇な海を育む母なる森林

森林の概要

森林所在地

宮城県本吉郡南三陸町

森林所有者

南三陸町

認定対象面積

813.40ha

沿革

南三陸町は旧志津川町と旧歌津町が平成17年10月1日に合併し誕生した人口13,210人(平成29年12月末現在)の町である。合併前の旧志津川町と旧歌津町は、古くから病院の運営やし尿処理・ごみ処理業務などの分野で協力関係を築いてきた地域であり、交通・情報通信網の発達に伴い、住民の日常生活や経済活動は両町の境界を越えて営まれている地域であった。南三陸町は、江戸時代より山間部の入谷地区を中心とする養蚕で栄えたが、近年は、海岸部の養殖漁業が産業の中心となっている。平成23年3月11日に発生した東日本大震災前の志津川湾は、養殖筏が並ぶ日本有数の養殖漁場地であった。平成22年の国勢調査では農業、林業・狩猟業、漁業・水産養殖業の従事者がそれぞれ445人、53人、1,434人であり、漁業・水産養殖業が盛んな町であったことが窺える。

東日本大震災により南三陸町では死者620名、行方不明者211名(平成29年6月30日現在)と非常に大きな被害を受けた。南三陸町の被害は、ほとんどが津波による被害であり、比較的広い平地に家屋のほとんどが立地していた戸倉地区、志津川地区は、建築物の罹災率75%と、極めて高い状況であった。平成24年11月現在もがれき処理をはじめ、復興の最中であり、本格的な復興はこれからの課題である。町では、平成23年12月26日に南三陸町震災復興計画を策定した。計画では町民が自然と共生をしながら安心して暮らせるまちづくりを進めると共に、農林水産業を含む産業の再生・発展を目指している。

森林・管理等の概要

南三陸町全体の森林面積は12,595haで、町の総面積の77.1%を占めている。国有林が1,682ha、私有林が8,731ha、町有林を含む公有林が2,182ha である。南三陸町有林は大部分が歌津地区にあるが、正鵠の森、リアスの森、野鳥の森という3 つの比較的小規模な森林が志津川地区にもある。歌津地区を中心として町有林全体としては木材生産を行いながら地域の林家の指針となる森林管理を目指している。

また正鵠の森、リアスの森、野鳥の森には遊歩道が整備されており、レクリエーション利用も可能である。正鵠の森では一世紀の森、二世紀の森、不伐の森という試験プロットを設定し、長伐期施業のモデル林としている場所もある。また企業の森として5社程度の企業と提携をし、アクセスの良い林地を貸し出し、植林・育林を行ってもらっている森林もある。町有林では現在皆伐を行っておらず、年間10ha 程度の利用間伐による長伐期施業を行っ ている。現在、町有林の森林施業は南三陸森林組合に委託をしており、南三陸森林組合は町の合併に先駆け昭和63年5月1日に旧志津川町森林組合と旧歌津町森林組合が合併し誕生した。現在の職員数は4名、作業員数は14名である。平均年齢は40歳と比較的若い作業員を中心に機械化施業への対応を進めている。東日本大震災によって、南三陸町の森林は沿岸部を中心に塩害を受けたが、町有林に関しては大きな被害はなく、森林管理への影響はあまりなかった。

CO2吸収量クレジットの算定量
5年度 確定 3,216t-CO2
4年度 確定 3,216t-CO2
3年度 確定 3,216t-CO2
2年度 確定 3,216t-CO2
初年度 確定 3,216t-CO2
概要説明

CO2 吸収量の算定においては、人工林521.78ha と天然林283.53ha を対象とした。幹材積成長量は、宮城県民有林スギ林々分収穫表(地位2)、宮城県民有林アカマツ林々分収穫表(地位2)、「森林家必携1974 年版林野弘済会」広葉樹内地一般から、各齢級の定期平均成長量を計算し、それに面積を乗じて算出した。ヒノキ林、カラマツ林、その他の針葉樹林は面積が小さいため、スギ林に含めた。

生物多様性の評価

概要説明

町有林で皆伐は行っていないため、若齢林は多くない。但し人工林率は全国平均より若干低く、広葉樹がモザイク状に分布しているため優れた景観も見られる。町有林はひとつの分水嶺で囲まれた土地にあり、下流の養殖業が盛んなこともあり、森林管理における水資源への影響に対する意識は高い。人工林林分内の樹木は全体的に根張りは良い。急傾斜地も少なく、積雪量も少ない地域であるため根返りを起こしている木も観察されなかった。野鳥の森として設定した森林があり、野鳥保護を主目的としている。イヌワシの営巣も確認されている。また広葉樹林がパッチ状に配置されており、通常の針葉樹人工林と比較して鳥類等野生動物が多い。林内では野鳥のさえずりが数多く聞かれた。

写真・地図

  • 針葉樹の中に広葉樹がモザイク状に混ざりよい景観をなしている

  • 山間から海岸が望める景観スポットも多くある。

  • 多くのスギ林では定期的な間伐がされているために林内は比較的明るい。

  • アカマツ林は林内が明るく、林内の広葉樹が良く発達している。

  • リスによるクルミの食べ跡。

  • シカの角研ぎ跡。

  • 田束山頂付近の遊歩道。

  • 正鵠の森に設定された一世紀の森。

  • 野鳥の森の中の行き先案内板。

写真・地図

認定期間

2018.02.01 ~ 2023.01.31

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