【森からの便り】2013年 冬・春

 山の神遷座式

山の神遷座式1
2011年9月に紀伊半島を通過した台風12号。その被害は過去に類の無い被害を当地方に齎しました。三重県南牟婁郡紀宝町に所在する森林では、台風による豪雨で発生した山腹崩壊の土砂により、林内に祀る山の神の社殿が押し潰される被害がありました。


山の神遷座式2
1年余りを得て新たな社殿が完成し、熊野速玉大社の神職により御神体を遷す遷座式がしめやかに執り行われ、復興へとまた一歩前進することができました。


 作業道開設

作業道開設1
材搬出用作業道の開設工事の状況です。

作業道開設2
作業道開設においては、搬出間伐作業に必要な最低減の幅員及び掘削に留め、掘削した土壌の流出防止や林内環境の調和に努めながら作業を進めております。


 間伐材

間伐材の搬出1
間伐材の搬出は林内でも小回りが利き、操作性が良い小型の作業車を使用し作業を行いました。


間伐材の搬出2
大型の高性能林業機械より作業効率は劣りますが、作業場所の確保が容易で少量の搬出には適しており、広い作業土場や林道が必要な大型機械に比べ森林への負荷低減に繋がります。


間伐後の森林1
間伐作業後の林内は、日が差し込み大変明るくなりました。間伐によって木々の間隔も広がり、成長が促進されることに期待が持てます。また、林床の植物の増加にも繋がり、そこで生息する動物や昆虫たちにとってもより良い環境となります。


 記念市開催

記念市開催1
明治43年(1910年)に、和歌山県新宮市から同県那智勝浦町の勝浦港まで木材を陸送するため、木材業者が中心となり当時では珍しい民間の新宮鐡道株式会社を設立、大正2年3月1日(1913年)に全面開通しました。それにより新宮の木材は勝浦港より大阪、遠くは台湾まで輸出された模様です。


記念市開催2
その木材とゆかりのある新宮鐡道(現:JR紀勢本線)が今年3月に開通100周年を迎え、記念行事として新宮市に所在する㈱新宮原木市場において記念市が開催されました。弊社社有林から搬出した木材も同市に出品し、競りによって製材業者に落札されました。市場では餅投げや、日頃市場とは馴染みが少ない一般の方々に競りの様子を見学頂く催しなどが行われ賑わいました。


 春の訪れ

春の訪れ1
標高900m付近では、まだ大気は冷たく感じられるものの、着実に春に向けて木々は活動を開始しています。広葉樹の若葉が美しく、針葉樹とのコントラストが鮮明で新鮮さを感じられます。


春の訪れ2
芽吹いて間もないホオノキの葉は、まだ小さく軟らかに風に揺らいでいるのが印象的です。


春の訪れ3
林内に成育するガクウツギが開花しました。温暖な紀伊半島南部では、山野で自生しており、ガクウツギが繁茂するところをよく見掛けます。




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