【森からの便り】2012年 夏・秋

 初夏の花

初夏の花1
林床に群生するアリドオシを見つけました。葉の付け根から針が出ており、蟻も刺し通すほど針が鋭いところが名前の由来だそうです。林床に白く鮮やかに咲く花が印象的で、花の後には赤い果実が実ります。


初夏の花2
林間が開けた日が注ぐ渓流にヤマツツジの花が開花していました。日本各地で生育するため珍しい花ではありませんが、多くは林内の痩せ地に自生しております。天然のため花の数も少なめですが、林内空間での花の色彩は一際目立つ景色です。


 紀伊山地の霊場と参詣道

紀伊山地の霊場と参詣道1
世界遺産である「紀伊山地の霊場と参詣道」は、修験道の拠点「吉野・大峯」、熊野信仰の中心地「熊野三山」、真言密教の根本道場「高野山」の三霊場及び、それらを結ぶ「参詣道」から構成されています。当社有林には、熊野三山と高野山の両霊場を最短距離で結ぶ参詣道の熊野古道小辺路が林内を通過しています。

紀伊山地の霊場と参詣道2
社有林は「熊野三山」である熊野本宮大社から奈良県吉野郡十津川村の果無峠標高1,000mの道中に所在し、石畳が敷かれた古道沿いには石仏が祀られ、歴史的な面影が現在も残っています。


 夏の森林

夏の森林1
和歌山県新宮市に所在する森林の烏帽子山(909m)付近からの眺望で、山の向こうには太平洋が一望できます。


夏の森林2
林内には森林が齎した清流があり、下流にはこの水流を利用した自然プールで、多くの家族連れが自然と触れ合える場所となっております。


 森林の生物

森林の生物1
夏を代表する蝉の仲間のヒグラシです。林内で朝夕や日中でも薄暗くなると鳴く習性があり、「カナカナカナ」と大合唱を始めます。他の力強い蝉の鳴き声と違い、悲しく聞こえるため寂しく感じられます。


森林の生物2
林内の渓流や流れる水辺に生息するカワトンボです。川面をひらひらと行き来し、水辺を棲家にしており、羽の色が茶色、黒、透明など、胴体色も様々な型があり多種で、北海道から九州まで広く分布しています。定期的な森林整備が、カワトンボの生息する林内環境保全に繋がります。




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