【森からの便り】2013年 夏・秋

<吉野の人工林>

 架線

架線とは、山にワイヤーロープを張上げ、機械動力と組み合わせて山から道へ木を吊りだす手法で、吉野林業地へは昭和20年代に導入されたと言われています。その後、ヘリコプター集材が始まってからは、労働負荷の高い架線集材が行われる事は少なくなりました。それと共に、技術者の高齢化と共に架線技術の継承は途絶えかけています。谷林業では昨年の秋より架線による出材を始めました。これは、作業道による路網搬出と共に架線集材が吉野林業に今後必要になると判断したからです。架線の張り方は複数あり、地形や木の大きさ、土場の広さや関わる人員などから最適な種類を選択します。例えば、写真の現場では自走式搬器を使った架線集材を実施しました。集材距離が300m前後、50年生の木の搬出に適しており、索張りの方法がシンプルです。本現場では人材育成も兼ねてこの手法を採用しました。

自走式搬器
架線を支える支柱となる木を選び、間伐材で補強します。架線の上に自走式集材機を取り付け、リモートコントロールで前進・後進とワイヤーの上下運動を行わせ、伐採木を吊り上げ搬出します。


伐採木
集材機に吊り上げられた伐採木。太い木は造材して(必要な長さに切って)、細い木は全木のまま(1本そのまま)搬出され、土場に集めます。


玉切り
搬出された木はプロセッサーにより枝を落とし建築用材に使う長さに玉切ります。


 作業道開設と出荷

作業道開設は、黒滝村 粟飯谷、川上村 白屋、黒滝村 池ノ内、などの山林で行いました。作業道開設に伴い間伐材が搬出されます。作業道開設には、土を掘るバックフォー、倒木を運び出すグラップル、材を運搬するクローラーダンプが欠かせない重要機材です。土場ではフォークリフトが活躍します。現在、路網集材と架線集材を併用する形が注目されています。

バックフォー
バックフォー

グラップル
グラップル



クローラーダンプ
クローラーダンプ


フォークリフト
フォークリフト

 機材の手入れ

チエンソー
林業を安全かつ効率的に施業するためには、重機、道具類のメンテナンスが欠かせません。一番大切な器具はチェンソーで常時手入します。鋭い切れ味は無理のない作業ができ、作業時間の短縮にもつながります。




刈払機
刈払機の手入れも行います。


 専門家の指導

緑の雇用
作業員は「緑の雇用」の適用を受けています。「緑の雇用」では月に1回は専門家が現場を訪問し、作業の指導や安全教育がされています。



 山の神様の祭礼


祭礼1祭礼2

11月8日に山の神様の祭典を行いました。神主さんの祝詞に始まり、社長をはじめ作業員一同が
参拝し、山の安全と仕事の無事を祈りました。





<近郊の里山>

陽楽の森の中のイベント

イベント
今回のイベントでは私共の仲間が子供たちに木のおもちゃの作り方を教えていました。子供たちは熱心に手作りを学んでいました。



出店
イベントにはその他にもたくさんのお店が並んでいました。

テーブルトイレ

テーブルとベンチ、トイレも完備しています。


案内板
陽楽の森の中のイベント案内板が出迎えてくれます。

 ツリ―クライミング

ツリ―クライミング
陽楽の森で高い木にロープをかけて登るツリークライミングが、ツリークライミングジャパンにより行われました。「ツリークライミングは専用のロープやサドル(安全帯)、安全保護具を利用して木に登り、木や森、自然と一体感を味わう体験活動です。“樹上から”という今までと違った視点で森を見たり、五感を使い樹上の自然を体感すると新しい発見があります。


ツリーボード
家族や友人と同じ木に登って時間を過ごしたり、ツリーボード(ハンモックの一種)を使って木の上でキャンプをしたり、バードウォッチングや自然観察をしたりと、楽しみは無限に広がります。」(ツリークライミングジャパンのホームページより引用)里山の活動の中でも高度な技術を要するスポーツで、陽楽の森はこのような分野にも役立ちます。

 幼稚園児のマラソン

マラソン
近くの幼稚園児のマラソンがありました。園を出発し陽楽の森の頂上まで走り、往復しました。園児たちの元気の良い声が弾んでいました。

 薪割り

薪割り
新しい大型の薪割り機を購入しました。直径30㎝位の幹でも割ることができ能率が上がり、本格的な薪の生産ができます。

 陽楽の森のチェンソーアート

チェンソーアート1
チェンソーアート2チェンソーアート3

陽楽の森のあちこちでチェンソーアートが皆さまを出迎えてくれます。




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