【森からの便り】2011年 夏・秋

 豊かな森林と清流に恵まれた町

住田町は岩手県東南部に位置し、町面積の約9割を森林が占めています。町の中央を流れる気仙川を始め、森の恵みを受けた清流と、周りを囲む山々による美しい景観が広がっています。 また、町内には気仙大工と呼ばれた人々によって築かれた木造の建築物や文化財、山の恵みに感謝する伝統芸能が残り、古(いにしえ)の人々と森との関わりが感じられます。 現在、住田町では、先人たちが育んできた豊かな森林資源を活用するとともに、次代につなげていくため「森林・林業日本一の町づくり」に取り組んでいます。
住田町
気仙川
山に囲まれた住田町の街並み。町の面積の9割を占める豊かな森林と清流に恵まれた環境にあります。 上の写真の中央奥に並んで見える白壁の建物は、風景との調和を意識した木造の町営住宅です。 左の写真は、住田から広田湾に注ぐ延長47キロの清流・気仙川。美しい景観とともに、アユやヤマメ、イワナなどの魚類の宝庫として有名です。
秋の山林
晩秋の夕暮れの山林。すっかり紅葉も終わり、広葉樹が葉を落としてしまったので、一層スギやアカマツの緑色が目立つモザイク状の山が広がっています。
スギ林
町内のスギ林。住田町を含む気仙地域で生産されるスギは「気仙スギ」と呼ばれており、「町の木」としても指定される町のシンボルです。
持続的な森づくり
町有林の再造林地。成熟して主伐期を迎えた山では、次の世代に残すべく、新たに山づくりが始まります。

 住田町のイベント

五葉山火縄銃鉄砲隊 演武奉納 町の東にある五葉山は伊達藩の直轄の「御用山」としての保護下にあり、ここから産出されるヒノキの皮は火縄銃に使用する火縄の原料とされていました。
麓の集落には藩から特別に鉄砲が貸与されており、自衛の鉄砲隊が組織されていました。
五葉山への感謝と先祖が残した文化を継承するため、五葉山火縄銃鉄砲隊伝承会を結成し、 結成20周年の記念と、東日本大震災で亡くなった方々の冥福を祈るため、2011年9月23日に鎧兜を身に着けた隊員による登山、演武奉納を行いました。
伐採搬出
住田町では「森林・林業日本一の町づくり」の一環として、子どもから大人までが人と自然の共生を考えるための森林環境学習を進めています。 特に子どもたちには、保育園から高校生まで、それぞれの対象に合わせた内容で、森林や林業、木材産業、地域の伝統(砂金採り等)について学ぶ機会を設けています。 写真は、保育園児を対象とした「森の保育園」の風景。笹船を作って川に流している様子です。

 住田町の自然

五葉山のシャクナゲ
五葉山とその南に連なる準平原は県立自然公園に指定されています。山頂付近にはハクサンシャクナゲが群生し、6~7月に見ごろを迎えます。

カモシカ
特別天然記念物に指定されているものの、しばしば見かけるニホンカモシカ。 時折こちらを見つめて一定の距離を保ちつつも、マイペースに歩いていました。
森でモリモリと・・・
町有林内に残された柔らかいクマの糞。周りの広葉樹林には、栗が沢山落ちていました。 カビが生えてしまっていますが、表面を削るとクリーム色で、クマが栗を食べたことが分かります。




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