岩泉町の森林
~ 太古から続く恵みの循環 森と水のシンフォニー岩泉 ~

森林の概要

森林所在地:
岩手県下閉伊郡岩泉町
森林所有者:
岩泉町
認定対象面積:
3,460.00ha

森林の概要

岩泉町は、かつての6町村が昭和31年~32年(1956年~1957年)に合併してできた町です。
町有林のほとんどが、国有林野の払い下げや部落共有地の寄付によるもので、町の中心から遠い奥地約20箇所に散在しています。 旧町村それぞれが地区として特徴を有しており、東部川下の小本地区では、スギの人工林が主体です。南東部の有芸地区にはカラマツの公社造林が多くなっています。 中心部の岩泉地区では広葉樹林の中に、マツタケを産出するアカマツが尾根沿いに広がりますが、保安林改良としてカラマツへの林種転換を図りつつあり、町の上水源でもあります。 南西部の大川地区は早坂高原を主体とした県立自然公園があり、国有林が約30%と多く、広葉樹林の中にアカマツ・カラマツの造林地が広がりますが、アカマツ林は順次カラマツ林へと移行中です。 広葉樹林を用材生産林として育てているところもあります。西部の小川地区は、沢筋にスギ林が混じりますが、広葉樹林中にカラマツ・アカマツ林が混じり、ケヤキの植林地もあります。 ここも下流域への水道水源地となっています。北部の安家地区では国有林が多く、町有林は点在してその面積率は低くなっています。
岩泉町の面積は約993km2、森林面積は約930km2で、森林率は約93%です。 この森林面積は町としては本州一であり、東京都や神奈川県、大阪府、香川県の民有林面積を上回り、佐賀県の民有林面積に相当する規模です。 このうち国有林が33%を占め、国有林率は全国や岩手県の平均に相当します。町にとっては、森林規模が大きいことから民有林約610km2(61,000ha)を如何に経営するかが大きな課題となっています。
人工林率は約35%であり、全国平均をやや下回り、広葉樹林面積が大規模に存在します。人工林も8齢級(40年生)以下が約70%を占め、育成途上の林分が多くなっています。
町有林の造林等の施業は全域を岩泉町森林組合に委託して管理しています。そして現在、人工林においては間伐収穫や主伐収穫に達した林分はほとんどなく、それゆえ保育主体で収穫はほとんどありません。 一方、近年国内広葉樹の製紙用チップ需要が高まり、町有林でも伐採可能な広葉樹林を選定し、順次伐採を行っています。施業計画は5ヵ年で立てていますが、その間の主な収穫は広葉樹によるものです。 基本的に、人工林では再植林、広葉樹林では天然更新により、森林の更新が行われます。したがって、皆伐面積と更新面積は同じです。

CO2吸収量クレジットの算定量

 9,056t-CO2(5年度 算定)
 9,728t-CO2(4年度 確定)
 15,038t-CO2(3年度 確定)
 15,960t-CO2(2年度 確定)
 14,667t-CO2(初年度 確定)

概要説明

森林吸収源の評価においては、人工林1,459ha と天然林2,001ha を対象とした。 材積成長量は、「森林家必携 1974 年版 林野弘済会」の信州地方カラマツ林(地位II)、岩手地方アカマツ林(地位下)、 宮城地方スギ林(地位上) のhaあたり材積から5年間の定期平均成長量を計算し、それに面積をかけ算出した。 小面積のヒノキはスギの面積に加え、小面積のドイツトウヒはマツの面積に加えた。
拡大係数は人工林スギ、マツ、カラマツには、それぞれスギ、マツ、カラマツを、広葉樹林はすべて広葉樹その他3の拡大係数等を用いた。

生物多様性の評価

対象となる森林面積が大変広くまた広葉樹林の占める比率も高いこともあり、生物多様性の評価においては、定量指標ならびに定性指標のいずれにおいても高い評価を得ている。

写真・地図

写真


  • カラマツ林は樹幹が閉塞していても林内が比較的明るい

  • よく発達した土壌で花崗岩の上に火山灰の層がある

  • サワグルミを中心として良く発達した渓畔林

  • 林床での葉ワサビ栽培も盛んに行われている

  • A層は調査地すべてで非常に厚い

  • 昔から補植がよく行われていたため異齢林が多い

  • 調査地すべてで下草は非常によく繁茂していた

  • 枯損木が虫や鳥の住処として残されていた

  • FSC認証の森について周知するための看板

  • 森林ボランティアのための倉庫およびトイレ

森林位置図

認定期間

 2011.10.24 ~ 2016.10.23

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