【森からの便り】2013年 夏・秋

 境の山里

境の山里
初夏の東北地方の太平洋側は、湿った冷たい海風がもたらす”山背”に覆われます。奥羽山脈上に位置する七ヶ宿は日本海側の晴天と、山背(ヤマセ)のせめぎ合いで照ったり曇ったり目まぐるしく移り変わって行きます。


 余計な仕事

余計な仕事1 ご覧の通り、地伏せしたナメコ榾木の間に枯れて落葉したスギの葉が堆積しています。このスギ葉は震災当時には青々として、樹に付いており、南東方向から漂ってきた半減するまで30年かかる厄介物を搦めとり、そのまま葉面に留め続け、今頃になって落ちてきた二次的厄介物です。


余計な仕事2
これをこのまま放置すると、ナメコに移行する可能性が有るので、万難を排するため取り除かなければなりません。震災後に増えた余計な仕事です。


 危ないやつ

危ないやつ1 山における"危ないやつ"の代表と言えばクマさんですが、報道で伝えられているほどクマさんに出くわす頻度は無く林業就業24年ですが、両手の指でおさまるほどの回数に過ぎません。それに比べて始終出くわす"危ないやつ"はツタウルシです。ウルシの仲間で最凶の毒性を持ち、ウルシアレルギーがある人が触ると、てき面にカブレます。


危ないやつ2
職務上、毎年の如く、湿疹に悩まされますので、ここ数年は遠くから見るだけで何となく痒くなってきます。皮膚が強い人も弱い人も、触らないに越したことはありませんので、よーく覚えてくださいね。


 やばついのが続くと

やばついのが続くと
梅雨のやばつい(湿気って気持ち悪いって意味)頃、クマも藪こぎを嫌って道路を歩くようで。今日もクマさんに出会いました(撮影間に合わず)。湿度が高いので、本年植菌のナメコ榾木の菌まわりが進んでいます。

 見かけが派手だと

見かけが派手だと
見かけが派手だと毒キノコというイメージがありますが、突然発生したこのタマゴタケは毒キノコではありません。洋食では一般的な食材で美味しいらしいのですが、暖かい時期のキノコは虫の住処になっている事が多いのでどうも抵抗感あり、未だ食べた事はありません。


 普通じゃないハウスメーカー

カラマツ林の積雪量2
弊社は林業会社発のハウスメーカーで、"完全自由設計"ゼロ状態から創り上げていく設計事務所的な家造りをしているようで、こんな注文が入りました。猫の登り木だそうです。普通のハウスメーカーでは引き受けませんよね?仮に請け負ったとしても、銘木店から買い付けするぐらいだと思いますが林業から始まった会社ですから、こうした変わった木を立木で眺めて、伐木をお見せすることによって家造りへの思いを高めて行くのだそうです(取り扱いが大変でした)。


 梅雨明け以降30℃超の日が続くと

アブ1
アブに悩まされる季節となります。特に厄介なのが、画像のイヨシロオビアブです。


アブ2
水質の良い山間地に棲息するため、水自慢の大深沢では大挙して襲来し、素早い動きで人に襲い掛かってきます。昨年から、対策としてトラップを設置しているのですが、焼け石に水状態で目に見える効果はありません。


 平成25年度持続可能な森林(森林共同施業団地)づくり現地検討会

検討会
なが~いタイトルですが、要は森林施業を効率的に進める為に、国有林と民有林で連携して事業を進める森林共同施業団地の説明会です。東北地方では仙台森林管理署と我が古河林業㈱七ヶ宿林業所が東北初の試みですので、東北各県から官民の林業関係者が集まり検討会を実施しました。 国有林側から開設して頂いた作業道を利用して、10月から択伐作業に着手します。


 早く出てこ~い

ナメコ
原木ナメコの栽培を始めて半世紀、この時期になると町内の方々からナメコの注文が入り始めますが、ここ数年の傾向で9月中の発生が乏しく、「暫くお待ちいただけますか?」と告げなければならず心苦しいばかりです。売り切るのに苦労するぐらい出てくれると良いのですが・・・・との思いで散水中です。


 台風襲来すれど

台風
平成25年は台風が数多くやってきた年でしたので、雨・風に怯える林業会社にとってはスリリングな日々でした。しかしながら、東北の山間に位置する弊社山林には被害は殆ど無く、山地も立木も無事にやり過ごすことが出来ました。


 プロフェッショナル

プロフェッショナル

我が社の主生産物である丸太(スギ・カラマツ)を消費地(100㎞彼方)まで運んでいるのは、東北で初めてフルトレーラーを導入した県内林業界では有名な(有)K林産。運送距離が長いので大量輸送する為に、2両連結・全長19mの編成でやって来て、幅の狭い曲がりくねった林道をそのまま進入してきます。この現場の山元土場(丸太置場)は回転場がやや離れており、積み込みするのに200m程バックで進まなければなりません。山に不慣れな人なら乗用車でも躊躇うような道ですが、2~3回の切り返しであっさり到着しておりました。さすがプロの技です。


 千客万来

千客万来
来春の消費税率引き上げの影響か、住宅事業部の受注が好調らしく、大黒柱ツアーの申し込みが例年よりかなり増加しています。毎週3組程のお客様をご案内しております。精鋭かどうかは別にして少人数の林業所ですので、「仕事は自己完結させなければならない」ということで管理業務もそこそこ毎日山通いです。


 フォレストック森林ツアーを実施しました

森林ツアー フォレストック導入企業のA10ネットワークス様が行われているA10 for Green - あなたと共に地球を守るの一環として企画された森林ツアーを実施しました。大深沢山林は、奥深く険しい山容で公園的要素が全く無い、正に「山」なのでお越しになられた皆様はさぞ驚かれ、森や木々の営みを感じて頂けたことと思います。バスの運転手さんお疲れ様でした。



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