【森からの便り】2013年 冬・春

 林道に黒い影3つ

林道に黒い影3つ最高蓄積林

山里を管轄する県の出先事務所、宮城県大河原地方振興事務所の林業振興部長の企画で所長さんをはじめとする、振興事務所三役の方々が当所山林の視察に来られました。社有林内の林道上で子連れのクマに遭遇したものの、カメラの準備が間に合わず画像に捉えることが出来ませんでしたが、肉付きも毛艶も良いクマ達で皆様、野生のクマに初めて会った事をとても喜んでおりました。
当然のことながら、クルマでクマに出会った時の常識「追い掛けて脅す」ことは欠かさず行いましたので、人に対する危険意識を少々あげられたかな?と思います。
そして当所の最高蓄積林へご案内、82年生樹高30m超のスギが林立する様に感心されておりました。

 大黒柱ツアー春までお休み

春までお休み
強力な寒波が来るので雪模様となるでしょうという天気予報のせいか、とても静かな週末の山里です。そんな週末も2組のお客様をお迎えし、大黒柱ツアーを実施しました。例年、年越し後は積雪多の為、ツアーは休止するので、春先から50組ほどお迎えしましたが今日で一区切りです。


子供は風の子 幸い予報通りとはならず両日共に、降雪とはならなくてクルマの運転も山行きも心配無しの2日間でした。お客様は、二組共に雪の少ない関東の方達で元気な子供達を伴ってのご参加でしたので、雪に興奮して、大人の言うことに耳を貸さずに走り回る子供達に「子供は風の子」なんだなぁと改めて思いました。


 早く寝ないと


寒気の停滞で、テレビやラジオの天気予報では、連日「真冬並みの寒さです」と報せていますが、真冬って、いつからいつまでを指すのか疑問でした。多分、寒中を指しているんだろうと思ってましたが、辞書には、「冬のさなか」としか記されておらず寒の入り~立春説で良いようですが明確な定義は無いようです。そんな真冬並みの寒さの中、社有林への道すがら、何者かの足跡!!人間の足跡風でデカいです!!
足跡足跡2



ツキノワグマ
勿論、ツキノワグマなんですけど、真冬並みの寒さなのに未だ冬眠してないんですね。早く眠らないと、狩られちゃうよと心配してしまいました。

 カラマツ林の積雪量

カラマツ林の積雪量1
作業道開設事業の事後調査に行って参りました。雪が積もる前にと思っていたのですが、なんだかんだ用事があり、どっと降り積もった後になってしまいました。とは言え、未だ年越し前で、昨日除雪した林道は30~40㎝程度の積雪だったので、天気の良いうちにと朝から出掛けて行きました。


カラマツ林の積雪量2
現場作業に当たっている所員達と一緒に行けば、木材運搬車に同乗して現地まで行けるのですが、そうもいかずちょっと遅れて出掛け、山元土場から歩きで目的地に向かいました。思いの外、雪は積もっており、カンジキを履いても膝までもぐります。


カラマツ林の積雪量3
その辺りは覚悟の上ですが、林内に入れば大丈夫だろうと甘く見たのが大間違い。冬に葉の無い落葉松(カラマツ)林ですので、疎開地と変わりなく雪は積もり更に、標高が上がっていくことにより、木々も道路も雪だらけで約60㎝の恒常的障害物歩行ゆえ、腹は減るは太ももは重くなるはでグッタリしたところ、はるか彼方から町役場放送によるお昼のチャイムが聞こえてきたので2路線を残して撤退してきました。


 仕事納め

不忘山
仕事納めと言っても、現場系の職場ですので、不忘山を眺めながら普段通りに淡々と職務に向かいます。今日は寒さもやや緩んだ感じなので、昨日なんとか山から運んできた大黒柱(丸柱)の皮剥きを片付けることにしました。


皮剥ぎ
しかし!!皮剥き場は雪に埋もれ機具類は片付けてしまっていたので、除雪をサッとし、残水処理が甘く凍ったホースを溶かし、水遊びを2時間ばかり。


皮剥ぎ2
剥いた先から凍結していくので、往生しましたが皮剥き適期なので1時間ほどで作業完了。後は梱包するだけです。まことに、さむーございました。


 傘寿の山業

傘寿の山業1
我が社のOB達は1932~33年生まれの同級生で、今月でめでたく全員(3人)傘寿をお迎えになられました。「膝が…」、「腰が…」と仰られておりますが、冬でも家にこもると具合が悪くなるらしく各々山へと向かいます。炭焼きをしているお2人さんは町内外から寄せられる注文に応えるべく、積雪期にもかかわらず、炭原木の搬出に勤しんでいます。


傘寿の山業2
狭い沢地形からの木出しなので、雪を踏み固め、木馬(キンマ)で搬出です。橇に丸太を積み込み(舵棒に絡めたロープはブレーキ)、ロープを緩めつつ、引っ張ります。林道まで出材したら軽トラに積み込み炭窯まで運びます。お達者な80歳です。


 植菌作業開始

植菌
原発事故の影響を懸念して、昨年休止したナメコ(原木露地栽培)の植菌作業を開始ししました。ナメコはシイタケより影響が少ないことが解ったので放射線量の測定結果、当所山林産の原木でもキノコ栽培に使える状態(不検出)なのですが慎重を期して、阿仁林業所から大型トラック一台分の原木を取り寄せました。注文時に「あまり太くない木でね」とお願いしたのですが、太くて立派なミズナラでした(笑)


 山里にも春到来

コゴミ
七ヶ宿の春は水仙・水芭蕉・桜・梅・桃等の花々が一気に開花し、春全開! という感じになります。綺麗な花は、心を満たしてくれますがお腹の足しにはなりませんので、林業会社的な春到来は、やはり山菜。春を告げる山菜と言うと、フキノトウが一般的ですが山里では、田んぼの土手でも生えるようなフキノトウを山菜とは見做さず住民の多くは見向きもしません。東北の山里で、春到来を告げる山菜と言えばコゴミです。


 町の行事で社有林開放


我が町の人口は1650人、市町村別人口密度ランキングでは1742市町村中1708位です。高齢化率も県内随一で43%を超えており、町の存続が危ぶまれるぐらいの状態になっております。同様な人口減少地域では、様々な地域の生き残り策がとられていますが、呑気な我が町では、こうした施策を今まで検討した事すらありませんでした。
が、ようやく危機感が高まったのか、移住・定住促進のプロジェクトが始まり、衣食住の住の原材料を担う林業会社の我が社も検討委員として指名されたので、会議等に参加しております。
町の行事

しかし、このプロジェクト、少々というか、かなり奥ゆかしい企画でイベントを開催し都市住民との交流を行う⇒それにより七ヶ宿のファンを獲得し、口コミ等での地域評価を高め交流人口の増加を図る⇒その人達の中から移住希望者が出てくることを期待する、という遠大な計画なのです。そんなプロジェクトの春イベントということで、「山菜採り」をメインにすることとなりましたが、山菜は何処でも採れる訳ではありませんし、都市から来た山に不慣れな方々が安全かつ簡単に採れる場所でなければなりません。
そこで、山菜等をも山林経営上の管理物にしている弊社の大深沢山林が開催地となりました。参加者の皆さんは、当日の夕食分(セルフ天ぷら他)とお土産にする為、タラノメ、コゴミ、ヨブスマソウ、ミヤマイラクサ、山ウド、ワサビを「もう沢山」というぐらい採られておりました。



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